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2010.04.01

院長への質問

普段から良くある質問なのですが、なかなか個別に対応出来ない事がありますので、
良くある質問を抜粋してお答えいたします。

1、先生が歯科・口腔外科の専門医師になられた経緯を教えてください

学生時代から噛み合わせに興味をもち、顎関節症という疾患の発症原因や関節構造を学ぶために卒後に口腔外科大学院に入りました。そこで、後輩の仕事の手伝いを経て結果的には20数名の学位論文のテーマ授与や指導を行うことになりました。当然、講師や助教授として学生教育も行ったのですが、臨床に直結した仕事に常に携わって自然に専門医となりました。

2、「アゴ」の専門医とお聞きしましたが貴院ではどういうことをなさっているのですか

大学教員の時に顎関節、顎変形、顎顔面インプラントなど、機能形態系顎骨口腔外科を中心とした分野の科長だったので、ヒトの顎の動きや形、機能を回復させる大きな意味での再建を行い、痛みや動かしにくさ、不快感をなくすための治療を行っています。

3、顎変形症という病気はどういうものなのですか?

様々な要因によりアゴの成長が過剰であったり、逆に劣成長であったりして変形を来たし、受け口や出っ歯、顔の非対称になったりします。遺伝的なものから、腫瘍や事故の影響、など原因は様々です。手術によって骨格を正しい位置に直すことで、歯並びを治すことや呼吸、口の中の環境を健康な状態へ導くことができます。咀嚼障害という病気の治療であり、健康保険の適用が受けられ、治療に伴って歯科矯正が必要な場合でも限られた施設では保険が使えます。

4、入院施設があるとお聞きしましたがどういう方が入院なさるのですか?

大部分が全身麻酔が必要な、術後管理が必要な方々です。顎変形症手術や全顎的なインプラント治療が必要な患者さんが対象となります。保険治療では安易な入院で現状の保険行政に負担を及ぼさないように、短期入院に心がけています。

5、先生がクリニックで一番大切にしていることを教えてください。

一言で言えば、プロフェショナルです。妥協せずブレない。天・地・人、巡り合う患者さんにホスピタリティ、ヒューマニティ、アメニティを感じられるクリニック造りを、医療に対しては専門医だけが行える安全、信頼、効果高い治療を提供するという理念を大切にしています。

2008.07.05

よくカウンセリングの時に使う用語について

審美的なお話をするときに、よくでてくる用語です。

皆様から
ご質問をうけることが多いので取り上げてみました。前にも黄金比については書いたことがありましたね。

Golden Ratio(ゴールデンレシオ)

お聞きになった方も多いと思いますが黄金比というやつです。美人顔の方は黄金比のバランスがとれています。
黄金比はレオナルド・ダ・ビンチらが様々な人の顔を計測し、バランス(比率)を分析したという究極の比率なのです。
歯科だけでなく、医科、建築、など、さまざまな分野で使用されています。
最も安定し、美しいとされる長さの比率は、1:1.618
不思議なことに、大多数の人が美しいと感じるもののバランスは、この黄金比になっているのです。

歯でいうと前歯の幅一番と二番の比率がそうなっています。目の幅と大きさ、唇などの顔のパーツの比率などです。建造物についても建築家たちは、黄金比を使って造形するのです。

ジュリアロバーツさんや故ダイアナ妃のスマイルのバランスが黄金比に近いと言われています。
日本人では、広末涼子さんや松雪泰子さんのバランスはいいですね。


E-Line(エステティックライン)
顔を真横から見て、鼻とあごの先端を結んだ線がE-Lineです。日本人の場合、上下の唇がこのEライン線上か、マイナス2ミリに位置するのが理想と言われています。
広末涼子さん、井川遥さんのE-ラインは理想的です。


Nasolabial Angle(ナゾラビアルアングル)

鼻の先端と鼻の付け根を結んだ線と上唇の先端を結んだ線とのなす角度を言います。
この角度は、唇の状態や歯の位置により影響を受けます。
正常値は、90~100度といわれています。

こんなお話をすると計測して、いろいろかんがえちゃうかもしれませんが、誰もがみんな完璧に整っているからいいというわけでは、ありませんので、深く考えないでくださいね。

でも、知っているとこれから旅行へいっても、人と話していても、目に飛び込んでくるものの見方が変わり楽しくないですか?

2007.07.02

歯科インプラント治療について そのⅤ

インプラント法について、色んな形で情報収集なさっている患者様もいらっしゃいます。
今回は下記の質問についてお話します。

Q5: 即日インプラント法という宣伝について説明してください。

即時負荷のインプラントという方法も報告され始めました。
ポルトガル・リスボンのマロという先生が提唱した総入れ歯の患者様専用の歯科インプラント治療法です。

骨が厚く量もタップリの欧米人で提唱されている方法です。
アジア人には一般に不向きですが、下アゴの総入れ歯の患者様には応用できる場合があります。

決して、多くの患者様が受けることができる方法ではありません。
骨の治癒の三原則として、
①整復、②固定、③安静(適正な時期の微細な刺激)重要とされています。

この応用として、4本以上のインプラントを埋めて同時に固定し、術後から、“わずかな刺激”を与え続けることで、骨折を早く治してしまおうという考え方です。

本法が可能な方もございますので、費用は余分にかかりますが、ご納得の上でお話をお聞き下さい。

骨治癒の改善のためには、電気的な刺激や高圧酸素等も応用されています。

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TEL:092-725-8020